英文契約書を翻訳する際、特に「・」「;」「:」「or」などの記号が使われている場合、訳し方に困ることがあるかもしれません。これらの記号は、契約書内でリストや項目を示すためによく使われます。特に法律的な文書では、正確な訳し方が重要です。本記事では、英文契約書におけるこれらの記号の使い方とその日本語訳について解説します。
「・」「;」「:」「or」の基本的な使い方
まず、契約書における「・」「;」「:」「or」などの記号の基本的な意味を理解しておくことが重要です。
1. 「・」は、リストや項目を区切るために使われます。
2. 「;」は、リストの項目を区切る際に使われますが、文末に使われることが多いです。
3. 「:」は、リストや説明を導入する際に使われることが一般的です。
4. 「or」は、選択肢や条件を示すために使われます。
具体的な契約書の例と訳し方
例として、次の文を見てみましょう。
A financial asset is either:
・ cash;
・ a contractual right to receive cash or another financial asset;
・ a contractual right to exchange financial assets or liabilities with another entity on potentially favourable terms; or
・ an equity instrument, for example, shares, of another entity.
この文を日本語に訳す場合、まず「either:」は「以下のいずれかである」と訳します。リスト形式で並べられている項目には、それぞれ対応する日本語訳を付けます。
「金融資産は以下のいずれかである:
・ 現金;
・ 現金または他の金融資産を受け取る契約上の権利;
・ 他の法人と有利な条件で金融資産または負債を交換する契約上の権利;または
・ 他の法人の株式などの株式商品。」
リストの項目と「or」「;」「:」の使い方
この例では、いくつかの記号が組み合わせて使われています。「・」はリストの項目を区切るために使われ、「;」は項目が複雑な場合に使われます。「or」は選択肢を示しており、リスト内での複数の可能性を表現しています。また、「:」はリストを導入する際に使用されています。
契約書の中で「or」は、選択肢が2つ以上の場合に使われ、何かを選ぶべきであることを示します。これは日本語においても同様に訳しますが、場合によっては「または」や「もしくは」などを使い分けます。
翻訳の注意点と実務での応用
契約書の翻訳は非常に重要であり、細かい表現や意味の違いを理解することが求められます。特に「・」「;」「:」「or」などの記号の使い方は、文のニュアンスを正確に伝えるために重要です。
翻訳を行う際には、文の意味だけでなく、契約書の文脈や法律的な解釈を意識して訳すことが大切です。契約書は法的効力を持つため、言葉の使い方や記号の意味に間違いがないように注意深く作業を進める必要があります。
まとめ
「・」「;」「:」「or」などの記号は、英文契約書の中でよく使用され、リストや選択肢を示すために使われます。これらの記号を正確に理解し、文脈に応じた適切な訳を行うことが、契約書の翻訳において非常に重要です。翻訳時には、これらの記号の使い方を意識し、法律的な意味合いを損なわないようにすることが求められます。
コメント