会計監査の英文では、文法構造が複雑なことが多く、正確な解釈が求められます。特に、節や動詞がどの部分に掛かるのか理解することで、文の意図を正確に把握することが可能です。今回は、質問にある”The internal audit department’s objectivity in reporting a material misstatement of a financial statement assertion it detects to the audit committee”という英文について、文法構造や日本語訳を詳しく解説します。
英文構造の分析
この文の主要な構造は「The internal audit department’s objectivity in reporting a material misstatement of a financial statement assertion it detects to the audit committee」となります。この文では「The internal audit department’s objectivity」が主語で、「in reporting」が「objectivity」を修飾し、その後に「a material misstatement of a financial statement assertion it detects to the audit committee」という部分が続いています。
ここで、「it detects to the audit committee」という表現が一見どこに掛かっているのか不明瞭に見えますが、この節は「a material misstatement of a financial statement assertion」を修飾しています。「it」は内部監査部門(the internal audit department)を指し、「detects」は「(内部監査部門が)検出する」という意味です。
「it detects to the audit committee」の意味
「it detects to the audit committee」という表現は、「内部監査部門が監査委員会に向けて検出する」という意味合いではなく、「内部監査部門が検出した虚偽表示について監査委員会に報告する」という意図を示しています。つまり、この部分は「a material misstatement」を修飾しており、「監査部門が検出した虚偽表示」という訳が適切です。
日本語訳の例
以上を踏まえた日本語訳例は以下の通りです。
- 訳例: 「財務諸表のアサーションにおける重要な虚偽の表示について監査委員会に報告するにあたり、内部監査部門が有する客観性」
このように、「it detects」が「虚偽表示」に掛かる表現であり、「to the audit committee」は監査委員会への報告を示唆する内容であるため、表現がわかりやすくなります。
文構造を解釈する際のポイント
このような会計関連の文章では、関係代名詞や節がどこに掛かるかを正確に理解することが大切です。「it detects to the audit committee」のような表現は、一見わかりにくいですが、文脈や主語との関係から判断し、どの語句が修飾されているかを明確にすると、正確な解釈が可能になります。
まとめ:文構造の解釈で正確な訳を行う方法
会計監査文の英文構造では、文のどの部分がどこに掛かるのかを明確にすることが重要です。「it detects to the audit committee」は「a material misstatement」を修飾する表現として解釈し、「監査部門が検出した虚偽表示について監査委員会に報告する」というニュアンスを加えると自然です。正確な構造理解を通じて、意図が伝わる訳を心がけましょう。
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